食物アレルギーを気にするあまり、自己流で食事制限をしてしまうのは大変危険ですよ。
栄養不足になってしまい、色んな不調が表れます。
また、アトピーと食物アレルギーの関連性はあるのか、どんな食事法がベストなのかもご紹介します。
アトピーと食物アレルギーを一緒だと考えている方はご覧になって下さいね。
アトピーの原因は食物アレルギーではない
アトピーとアレルギーの違いは分かりますか?
少し似ている感じもしますが、この二つの違いをしっかりと認識しましょう。
アトピーの方が勝手に食事制限をしてはいけない理由もご説明します。
痒くて皮膚がカサつくアトピー性皮膚炎と食べ物が原因の食物アレルギーは違います。
よく一緒だと考えている方がいらっしゃいますが、全く違う病気なのですね。
しかしアレルゲンを摂りいれてしまうとアトピーになる事もありますが、これは稀と言っても良いでしょう。
中には自分のアトピーは食べ物に問題があると思い込んで、勝手に食事制限をする方がいらっしゃいます。
食事制限をする場合は、医者の指示のもと、適切に行わないと栄養失調になります。
栄養失調になると健康状態も悪化し、アトピーもひどくなってしまいますよ。
暴食はアトピーの元?
お腹いっぱいになるまで食べ過ぎる方は、アトピーが改善されにくいでしょう。
その理由は食べ過ぎた栄養素や溜まった老廃物を排出するのがアトピーの方は苦手だからです。
どんどん余分なものが溜まっていくと、それがアトピーとして皮膚に見られるのです。
暴食や食べ過ぎはアトピー以外の病気の元ともなります。
心臓病、高血圧、糖尿病なども全て食べ過ぎが原因です。
アトピー改善と健康的な体で居るためにも腹八分目を心がけたいものですね。
アトピーと胃腸は繋がっている?
アトピーを治すには胃腸を綺麗にしよう、聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれません。
アトピーは皮膚に表れるのに、どうして内臓である胃腸を綺麗にしなければならないのでしょうか。
本当に胃腸を綺麗で元気な状態にすればアトピーは改善されるのかを掘り下げてみましょう。
成長と共に胃腸も丈夫に
子どもの頃はお腹の調子が悪くなる事が多かった方も、大人になるにつれて改善される場合が多いです。
その理由は身体の成長と共に、内臓も成長して強く丈夫になっていくからですね。
不思議な事にアトピーも子どもの頃は悩まされたけれど、大人になった今は何ともないというパターンもあります。
これはただ単に体が丈夫になったと言う事だけではなく、胃腸が丈夫になったのでアトピーが改善、緩和されたのです。
前述した通り、度を越して食べ過ぎたり暴食してしまうとアトピーの方は排出がされにくいのです。
その胃腸が丈夫で元気になれば排出もスムーズに行えるようになり、皮膚にアトピーが表れる事も少なくなるのですね。
お腹が緩い、便秘がちの方はアトピーが悪化しやすい?
すぐに下痢になるから毎日整腸剤が手放せない、逆に便秘で何日もトイレに行っていない方はいらっしゃいませんか?
アトピーが中々改善しない方の特徴に下痢、便秘症であることが挙げられます。
こうなるともちろん排出はきちんと行えないので、結果としてアトピーが悪化してしまいますね。
自分は生まれつき胃腸が弱く、だからアトピーになってしまう、これはもう仕方が無い事だと諦めないでください。
摂りいれる栄養素を工夫すれば胃腸を元気な状態にする事は可能です。
もう一度食生活を見直す必要がありますね。
どんな栄養素を摂ればいいの?
栄養素を摂ろうと言っても、何でも闇雲に食べれば良いものではありません。
アトピーの方に是非摂ってい貰いたい栄養素と、程々にした方がいい栄養素があるからです。
良い栄養素が栄養不足状態になってしまうとアトピーは悪化するので、常に摂りいれていたいですね。
アトピーの人におすすめの栄養素
胃腸を元気で綺麗な状態にするためにはまず便秘を解消しましょう。
その為にはまず食物繊維です。
キャベツやサツマイモ、ゴボウなどの野菜類に多く含まれている栄養素ですよ。
最近では飲料やゼリーにも食物繊維入りのものがありますね。
それ位人気で健康には欠かせない栄養素なのです。
便の排出をスムーズにして胃腸を正常化させましょう。
もう一つはビタミンとミネラルです。
これも飲料に含まれている事が多い成分ですが、野菜からでも補給する事ができますよ。
野菜の成分が栄養不足と感じている方はサプリメントを利用するのも良い方法ですね。
特にビタミンはお肌の強い味方です。
皮膚が乾燥したりカサつきがちなアトピーの方に摂って欲しい栄養素と言われているのは、お肌を修正、再生させる働きがあるからですよ。
これらが栄養不足になってしまうと、アトピーが悪化するばかりではなく、便秘や肌荒れなどのトラブルの元にもなります。
アトピーの人は程々にした方が良い栄養素
まずは脂肪を控えめにしましょう。
これはアトピーの方以外でもいえる事ですが、脂肪の摂り過ぎは当然太ってしまいます。
太る=身体に負担がかかる事なので避けたいものですね。
それ以外にも、体の血の巡りを悪化させてアトピーの痒みやカサツキの元となる成分を作り出してしまう働きがあります。
脂肪も極端に取らないのは栄養不足となってしまうので、肉よりも魚や脂身の少ない肉などをチョイスしましょう。
炭水化物の摂り過ぎも胃腸内に負担をかけます。
アトピーの方は胃腸を元気に綺麗にするのが好ましいのに、これでは逆効果ですね。
ご飯、パン、麺類、お菓子類、中には飲料にも炭水化物は多く含まれています。
どれも口に美味しいものばかりですが、程々にしましょう。
最後はタンパク質です。
胃腸内には悪玉菌と言う腸内環境を悪化させてしまう菌が居ますが、タンパク質が多過ぎると悪玉菌の見方をしてしまうのです。
腸内環境悪化は即アトピー悪化に繋がりますよ。
脂肪、炭水化物、タンパク質は程々にと述べましたが、適量は無いといけない栄養素です。
自分勝手に抜いてしまうと栄養不足状態になるので注意しましょう。
アトピーの方が食物アレルギーになった時は?
食物アレルギーの方は今増えています。
今までは大丈夫でも急に食物アレルギーとなる事もあるので、油断は禁物ですよ。
アトピーの方が食物アレルギーを発症するとそれがアトピー悪化の原因になる事もあります。
勝手な食事制限は×
少し前まではアトピーと食物アレルギーは一緒だと言う風に考えられてきました。
もちろんこれは間違いです。
ですが、食事制限をすればアトピーも改善するという考え方が一般的だったので、アトピーの治療に食事制限がありました。
この治療法には問題点があり、特に小さな子どもが食事制限をすると栄養不足になり成長に影響が出てしまう所です。
これは子どもだけに言える事ではなく、大人でも間違った食事制限をしてしまうと栄養不足状態に陥ってしまいます。
そうなると皮膚の状態も悪化してアトピーもひどくなってしまいますね。
この食べ物を食べると即痒みがひどくなる、と言う時はその食べ物を避けた方が良いですが、
医師の指示の無い食事制限はやめましょう。
日記に記録して様子を見る
アトピーの方が食物アレルギーの疑いがあり、何を食べるとどんな症状が出るのかがハッキリしない時は不安です。
そんな時は日記にその日の事を細やかに記録しましょう。
書く事は以下の様な事柄です。
- 食べたもの
- いつ食べたか
- 皮膚の調子はどうか
- その日の行動
もちろんもっと細かく記録してもOKです。
そうしているうちに、怪しい食べ物が分かってきますよ。
これはレコーディングダイエットとも似ているので、自分の生活習慣を見直すきっかけにもなりますね。
少々面倒くさい気もしますが、箇条書きでも結構なのでメモしておきましょう。
妊婦さんは沢山食べる
アトピーと食物アレルギーの女性が妊娠したら、赤ちゃんに遺伝しないかが気がかりになる事でしょう。
これには様々な考え方がありますが、結論から言うと妊婦さんは何でも沢山食べて栄養状態を良好にするのが望ましいです。
その方がお腹の赤ちゃんも健康で居られますし、お母さんの負担も少ないでしょう。
中には、大豆や卵をお母さんが食べると赤ちゃんにアレルギーが出るから良くないという説もあります。
もちろんお母さんが大豆や卵を食べて具合が悪くなるのならば避けた方が良いですが、赤ちゃんがアレルギーかどうかハッキリしていないのならば、栄養を付ける事に重点を置きましょう。
食事よりもお母さんが気を付けて欲しいのは、自分のアトピーです。
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化しますし、心身の負担も大きなものになります。
そこにアトピー悪化が加わるとのは良くありません。
自分のアトピーを良好な状態に保持するのが一番です。
痒みやカサつきがひどくなってきたと感じたらすぐに医師に相談しましょう。
食物繊維を摂る
食物アレルギーが心配な方は食物繊維を多く摂るのがおすすめです。
その理由は、食物繊維が皮膚の状態を良好にしてくれるからですよ。
食物繊維が栄養不足になってしまうと、皮膚はホコリや花粉が付いただけで痒みを引き起こします。
アトピーの方の皮膚はとてもデリケートで敏感なので、少しのホコリや花粉でもアトピー悪化に繋がりますね。
最近アトピーも悪化気味だし、アレルギーも気になると言う方は、食物繊維豊富な野菜や健康食品で補いましょう。
ビタミン類を摂る
ビタミン類は免疫力を高めたり、お肌の状態を向上させたりと健康と美容には欠かせない栄養素です。
これが栄養不足となると、色んな不調が出てきますよ。
ビタミン類は皮膚の水分を守り、潤わせてくれる働きがあります。
アトピーで皮膚がカサカサしているのは水分と潤いが足りていないので、ビタミン類を摂りましょう。
ミカンやオレンジでもOKですし、野菜ジュースを飲むのも手軽ですね。
鉄分不足も必要?
アトピーや食物アレルギー改善に鉄分が必要なのか?
答えは必要です。
その理由は、鉄分が栄養不足となると体が痒くなる事が見られるからですよ。
どうして鉄分が栄養不足になると痒くなるのか、詳しい事は分かっていないのですがアトピーにお悩みの方にはおすすめの栄養素です。
鉄分もビタミン類同様お肌の潤いをキープしてくれるので、アトピーの皮膚を健やかに保ってくれるでしょう。
あなたにおすすめの食事法とは?
一口にアトピーに良いと言っても、人それぞれアトピーの程度や原因が違うので一概に同じ事は言えません。
これから3つのタイプの食事法をご紹介いたします。
栄養不足にならない為にも、自分のタイプに合っている食事法を見つけましょうね。
栄養不足傾向にある方
普段から貧血気味、立ちくらみをよく起こす方は栄養不足傾向にあります。
そ例外にも、気持ちの起伏が激しかったり、やる気が活気が出ない、生理不順の方なども栄養不足が考えられますよ。
脂質やタンパク質の量を少し増やしてみましょう。
ただし、今までお肉類を食べなかった方がいきなりステーキや焼き肉を食べると、胃腸が驚いてしまいお腹を壊す恐れがあります。
一緒にレモン、梅干し、大根おろしを添えて食べると胃腸への負担が軽減されます。
アトピーが深刻な方
アトピーの痒みやカサつきが気になり早急に改善をしたいと考えている方は、発酵食品や雑穀、玄米を食事に加えてみましょう。
このメリットは、便秘が改善できる事です。
前述した通り大腸を元気で綺麗にさせる事はアトピー改善へ繋がっています。
毎日トイレに行く習慣を付けるようにするのがポイントですよ。
発酵食品や雑穀、玄米を食べているのに便秘だと、お腹の中で発酵が進んでしまいガスやトイレの後の臭いが気になってしまいます。
糖を多く食べる方
パン、ご飯、麺類、お菓子等を多く食べる方は、一見すると栄養不足では無いように思えますが、ビタミン類や食物繊維が不足している事が多いです。
そうなると当然アトピーの状態も悪化するので、糖質や炭水化物は控えるのがベストですね。
その代わりに、野菜類や肉、魚、海藻等を積極的に食べるようにしましょう。
これらには食物繊維、ビタミン類、ミネラルや必要な脂質などが豊富なので栄養バランスが整います。
まとめ
アトピーも食物アレルギーも正しい食事が大事なのですね。
何かが偏っていたり、過度に摂り過ぎているとどちらも悪化してしまいます。
また、自分でアトピーを治そうとして勝手に食事制限をすると栄養失調になり、悪いパターンに陥る事も分かりました。
アトピーや食物アレルギーは基本的な事を自分でケアするのも大事ですが、分からない点があったり悪化してきたと感じたらすぐに医師に相談しましょう。
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